朦朧日記 – 10月①

朦朧日記

10月10日

友達がよく「良し悪しではなく、必要な“係(かかり)”がある。私は私のやりたい部分の係をやる」と言っていた。
私がイメージするのはいつも、人がいない所や、そこにしかいられない人のことだ。
私は、そこと、そこを内包した世界と話す係をやりたい。

見えないものが見たい、聞こえない声と話したい。私も聞こえないんだ。見せたくもないし、あなたのこともわからない。わかるところはわかるから、こそこそおしゃべりしようよ。

本が分厚い

図書館で、勇んで予約した本がやっと借りられるようになったので受け取りに行ったら、想像の倍くらいの厚さがあり、取り出された時おもわず真顔になってしまった。
2週間で…これを…。

10月9日

気分転換に近所のご飯屋さんに行く。トマトソースのハンバーグ。好きなお店で食べるとなんでもおいしい。

身を守りたくない

人と会う事に気力がいらない人がいると言うのがいつも信じられない。
私は、フルメイクおめかし100%くらいのテンションじゃないと人に会えない上に、数時間を過ぎるとぼーっとしてくるので、人に会う時間を決めてるんだけど、親しい人以外にはそれがなかなか伝わらず「人が嫌い」と受け取られやすい。

そう思う方が自然だと思うので、そういうことを言う人が憎いとか悪いは思っていない。
ただ、話を適当に流しても心が適当にならず、ウジウジする。息がしやすい人たちの中で生きていたいけど、そこだけってわけにも行かないからなあ。

いろんなところを見たりいろんな人に会うと「結局、マジョリティであれば困らないんだよな」と痛感して笑ってしまう。声が出る人、体が動く人。ユニークでなくてもいいから私ももっと普通になりたい。

でも私から見たら「困っていないマジョリティ」の人も、ある側面では「困っているマイノリティ」かもしれない。“普通”ってのは、まあ、都市伝説みたいなものなんだろう。「普通なら困らない」という論も、また。

でもそれと「私が苦しい」と言うのは別だからなあ。
自分の気持ちが理屈じゃ割り切れないことが、嫌だな。ロジックだけだったらいいのに。

今日のおんがく

う〜♪

10月8日

昔住んでいた街に行ったら、ずっとあった雰囲気の良い喫茶店が貴金属の買取屋になっていた。
ロマンからの転換が極端だな、と思ったが、まあ貴金属の買取にもロマンはあるか…。
あるか?一攫千金のロマンが?

視線を無限に生産する

いつも夢と現実は対比のように言われるけど、夢と現実の境はどこにあるのか誰が決めるんだろう。
自分の見たいビジョンで人は外を見る。
張り巡らせた幻想。祭を終わらせない努力。醒めない夢。止まることがないマグロの海遊水槽。謝ったら死ぬ病気を糧に生きてる人もいる。

それは、現実と対極のものではなく、言い方を変えれば“指針”や“意志”なのかもしれない。
そのビジョンを映し続けることがその人が生きる上では大事だったりする。何が本当で何が嘘か、どの夢が現実になったかは、本人の目でしか見えない。

今日のおんがく

10月7日

成宮アイコ氏とラジオの配信&収録をした!わいわい。なんでも喋れる友達って本当にいいな。

SNSへのやめたさ

Xが終わってるとかmetaがどうのこうのというより、何かに身を委ねた状態で喋るという在り方に私は飽きているのだと思う。コミュニケーションの在り方としてそれが当然になる事が怖い。身も心も資本主義に浸かっていくこと、生身の人間のコミュニケーションがシステムと一体化するのはやばい気がする。

私が話したいのは人なのに、なんでテクノロジーとか資本だとかのご機嫌を伺わないとならないのか。多分私はそこが嫌なんだと思う。
SNSで広がった繋がりもあるけど、SNSでコミュニケーションのあり方を考えたからこそ、考えた結果として、あれを続けるのは違うんだよな。

10月6日

気が動転して豆乳を一気飲みしたらお腹が痛くなってしまった。

足元はいつだって揺らぎ得るということ

弱い立場の人を追い詰める社会が、自分の生活と関係ないと思っている人というのが、正直よくわからない。

なんで自分は大丈夫だと思えるのかな。周りに偶然、そういう人が全くいなかったんだろうか。

前に、障害者のグループホーム建設に反対する人を撮ったドキュメンタリーで、反対する人たちの中に「これから自分に子供が生まれるのに、危うい障害者の施設が出来るなんて」と言ってた人がいてビックリしたのを思い出す。「この人は自分の子供に障害があったらどうするんだろう」と心配にすらなってしまった。

障害や病気や老後の話なんて生きてたらみんな通過する事なのに、自分がそうなってもケアされないのを受容する(?)感覚があまりわからない。
「国の成長のために私の人生が不利益を被ってもいいですよ(ワンワン)」と見えてしまうけど、そういう人が多いというこの現実が、なんか、え?うーん???

私から見たら犬のようだけど本人は「権力を有したマジョリティ」って実感なんだろうか。そんな単純な理屈ではないんだろうが。(そうだと思いたい)

10月5日

かるたみたいに、少しの言葉から先を予測して、我先にと手を出すような、そういうコミュニケーションはもう嫌なんだよ。
スピードと量だけの世界から降りたい。遅くて小さくてはっきりしないものにもっと目をこらさないといけない。

黒・白・青

川を見に行った。黒鷺に出会えたらラッキー、白鷺ならもっとラッキー、青鷺なら大大ハッピーSSRということにしています。今日は白鷺に3羽出会いました。

テキストを書きました。

10月4日

新首相が最悪。でも現政権である以上色違いの地獄が続くだけだろう。
何が「働いてもらう」だ。

みんな、あまり働かないようにしよう。やる気を削いで削いで削ぎまくろう。経済活動への士気を下げよう。資本主義から離れよう。
頑張った次に来るのは、より大きな「頑張り」だ。もう頑張らない、政権交代までなるべく頑張りたくない。全体の士気を下げたい。アホの再生産に貢献しない。
いまは人と手を取ることを頑張る。死なないこと、殺さないことを頑張る。

10月3日

付箋を貼りながら本を読んでいたのだが、付箋を貼りすぎてどこが大事なのかわからなくなってしまった。

10月2日

マンガを書きたいのと「解離性障害、なんです。」の書籍化を何とかしなければというのと(とはいえ何ができるのかよくわからない)、その一方で情報サイトを作りたいのもあり、なかなか…何をしたらいいのか…。

人生相談を呼び起こす

人生相談のpodcastを時々聞いてるんですが「こんな人に困っています」という相談内容の“こんな人”がまるで私であるという展開がしばしばあり「私は結構人を困らせているのでは?」と戸惑いました。
まあ…そう…。

マシュマロ

マシュマロってメーカーでずいぶん味が違うんですね。たまたま通ったお店で買ったら、いつも買っているものと味が全然違くて脳が混乱しました。知らなかった。
エイワのホワイトマシュマロは全体的にムニムニでしたが、今回のはムニムニしつつ、中がホニャホニャ。
それぞれの、良さがありますね…。

今日のおんがく

Tierra Whackの「Pop? - EP」をApple Musicで
アルバム・2021年・3曲

10月1日

ノートを整理してたら「2025年のいろいろノート!」という全く白紙のノートが出てきてショックだった。
やる気はあったんだけど詳細が思いつかなくてそのまんまになったんだなというのが容易に察せられます。

レポート漫画を描きました

藤田先生の似顔絵がすごく似せられたので、この自画自賛の気持ちを誰かに伝えたいです。

「ROCA ー吉川ロカ ストーリーライブ」

ROCA コンプリート - 徳間書店

いしいひさいち先生のまんが。素晴らしかった。
平熱で笑えて、大切なところほどシンプルに、高揚感のある場面ほど、絶妙にあっさりと描かれる。ストーリーの内容に対する足し算、引き算の按配がさすが大ベテラン。本を閉じてからしばらく余韻にひたってしまった。
名作です。私はこういうものをずっと読みたかった様な気がします。

人間関係をどうにか

「人間関係をうまく動かす心理学」みたいな動画を見ていてもコミュニケーションは特に上手くならず、ただYouTuberの喋り方のモノマネが上手くなっていく。
基本的にはジャパネットたかたのモノマネの応用と考えて良いと思います。音の肯定と、言葉のスピードのコントロールの仕方、それから区切りながら喋ること。
ああ、誰かにこのモノマネを披露したい。

コメント

  1. OliviaChen より:

    An incredibly well-written article.

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