
12月7日
金曜のsessionをradikoで聞く。ゲストの向井清史さんの市民協働の話が、自分が知りたかった話にピッタリでちょっと興奮してしまった。共助と協働と市民の権利の話。
AIと個人情報
AI開発を促進するために、個人情報の規制を緩和するというニュースを見る。
個人のボーダーを勝手に緩和しないでほしい。ビッグデータのために勝手に生贄にされているように感じる。
政府が、犯罪の抑制のために情報を管理するというのは、翻って考えれば、悪いことをしていなくても管理されるということ。「管理、監視されて困る様なことしなきゃ良い」という声もあるけど、それなら後ろめたいことがないのになんで監視され続けなければいけないのか?ということでもある。
開発や促進という名のもとに、私たちはシステムに尊厳を捧げることに慣れ過ぎてはいないだろうか。
自分の権利や尊厳を軽んじることは、他人のそれを軽んじることだ。システムは個人のためにある。システムのために個人を捧げるのは順序が違うだろう。
12月6日
地元の老舗反物屋が店を畳み、テナント募集になった立派な建物を見ながら「お前もまたチョコザップになってしまうのか?」と憂いていたら、地域活性化に取り組む市民団体の窓口になった様子。
いいねいいね、うれしいね。
記憶の書き換え
同窓会に行く。
当時の担任の先生に恐る恐る、「(我々が学生の頃、すでにだいぶおじいさんだった)〇〇先生はご存命なのでしょうか…」と尋ねたら「〇〇先生は早くおじいさんになりたいと言って年寄りに見えるようにしていた。おじいさんに見えたけど、当時まだ40代だったんじゃないかな。」と言われて衝撃を受けた。
確かに、たまに思い出しては「なぜあの先生だけが定年に関係なく学校にいたんだろう」と思っていたのだった。私の中の”おじいさん先生”が”おじいさんのふりをした先生”に書き換わる瞬間。
12月5日
明日の予定を確認したら家を7時に出ないといけないことがわかって動揺してしまった。
海外展開支援
中国での公演キャンセルが相次いでいる中「クリエイターへ積極的に海外展開支援をします!」という我が国の首相のポストが流れてきて、風刺ネタツイかと思ったら本物だったので目を疑った。
この国の政治に圧倒的に足りないのは、文化、芸術へのリスペクトだ。
トーハクにクラファンまでさせておいて、フリーランスにインボイスなんてのを強いておいて、あんな雑に漫画のセリフを引用しておいて「クリエイターを支援する」なんて、どの口が言うか。
国が推したいのは“この国に貢献してくれる産業”であって、それを育む人ではないのだ。それがあからさまなのが虚しい。さもしいとはまさにこういうことだろう。
「支援をする!」と言うだけでまだ何もしてない人をヨイショする人たちのことがよくわからない。というか、高市さんを支持する人が全体的にわからないが。
産業としての漫画・アニメではなく、産業“にも”なっている「漫画やアニメ文化」を見てほしい。文化は別に、経済を盛り上げるためにあるんじゃない。
結果的にそうなってるものを、結果が出たからといって「重要な産業だ」なんて持ち上げて。毒親から頑張って抜け出した子供に、毒親自身が「一人でがんばれて偉いね!」と言っているような残酷さを感じる。
12月4日
話すべきことが話せていい日だった。進み行きはどうなるかわからないけど、暗くはないだろう。
「北澤楽天と近代日本」展
日本の近代漫画の祖、北澤楽天の展示を見に、慶應の資料館へ。
大充実でめちゃくちゃ勉強になった。

コマ割りっていつから出てきたんだろう、と思ってたけど、明治にはすでにそこ始まり?のようなものがあって驚き!あと1929年に“アババババ”という擬音(?)が出てきたのも発見だった。

展示品を見ながら一生懸命、時代背景や年代をメモしていたんだけど、北澤楽天にちなんだ「漫画会館」という施設のサイトを見たら、私がメモしたことが一通り書いてあって、そ、そっか…。
次々見るべきものが増えていってすごく楽しい。
高校中退以降のライフステージがあべこべで、最近になって自主的に大学の公開講座とかにいっているのですが、なんていうか、大学って、大きいんですね。存在と、普通に、土地面積も…。
12月3日
山上徹也氏の裁判のニュースを聞く。
あまりにも言っていることがまともで「本当は、裁判にかけられるべきはこの人じゃないよな」と思ってしまった。
この一件があるまで私は何も知らなかったから、統一教会や政治との関わりを知ってショックを受けたけど、彼はそれをずっと抱え続けてきたのか、その結果があの犯行なのか、と思うと胸が詰まる。
現在進行形で同じ苦しみを抱えた人が多いということにも。
12月2日
「ちぐはぐガイドブック」を更新しました。


みなさま、生存、お疲れ様です!2026年まで…と言わず、ただの今日とただの明日を、なんとかやってゆきましょう。
ケンカ舞台
Xのおすすめタブ、すごい露骨にユーザーに“火をつける”アルゴリズムになっている気がする。
話題のトピックというより、怒りを煽るようなおすすめが増えた。
私のおすすめタブは、政治への憤りと、Adoちゃんファンの「ぶっちゃけこうしたほうがいいと思う」「ファン同志でそういうのやめて」とか、さらに言えば全然知らない界隈の“推しへ物申す”みたいのまで出てきて「誰」って感じだし、とにかく文句で溢れている…。
それにしても、メディアの皆様は”インターネット”とXでの議論(?)をイコールするのをやめて欲しい。Xだけがインターネットではないし、これ以上あの場所に力を与えてはいけない。
12月1日
流行語大賞があまりにプロパガンダでドン引きしてしまった。
若者と自己表現
今、10〜20代の子の中で人気のあるSNS、BeReal。何が面白いのかよくわからなかったけど、Xで「これを見た人は無言で〇〇をあげる」というタグを見て「ああ、このノリか」と思い至った。
こういうのを見ると「常に繋がっていたがる現代の若者たち」と、中年のテンプレのようなことを思いそうになるが、私が若者だった頃は、学校で話してるのに授業中と延々と友達に手紙を描き、家に帰っても手紙を書き、ネットに移ってからは毎晩友達とYahoo!メッセンジャーで何時間も話していた。
若者というのは、そういうものなんだろう。


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