朦朧日記 – 9月②

朦朧日記

9月20日

自分の不眠と世の中のニュースが狂っているのとで何が狂っているのかよくわからない。

真面目に社会情勢を考えようとするほど自分が自分ではない、分母の数字になっていく気がする。それが必要な時もあるけど、自分に戻れないのはやっぱりあまり健康的な状態ではない。問題や他者と自分のバウンダリーがバグっている。
動いた時の違和感に困っているのに、さらに動くことで不安が解消されるかもしれないと思っているあたりがもうおかしいと思う。

去年、いろいろあって自分の柱だと思っていたトピックを見失ってしまった。「心の支え」という言葉ってその字義通りなんだなあと思う。帰る場所がないような感覚がある。

今日のおんがく

にゃ〜〜

9月19日

友達とごはん。最近の悩みを話す。
前に「悩みを一人でぐるぐるさせている時、ポジティブな答えより、ネガティブな疑念の方が頭を使うから、脳がそっちに深掘りしていく」と本で読んだことがある。
友達と一緒にギャーギャー悩みや不満を言い合った帰り道、方向音痴の二人でスマホ片手に「こっちっぽくない?」「行ってみればわかるか!」と笑いながら駅に向かう途中でみた神田川からの夜景が本当に良くて、ちょっと込み上げてしまった。

美術展

『恋の画塾 成果発表展』見に根津のAVA galleryへ。

今回お目当てで行ったのは、青野千紘さんの作品。見たことないのに何かどこかで出会った景色のようで、何か、ぼんやり夢を見ているみたいな気持ちに。
記憶の中のような、無くしてしまったデータのような。

他の方の作品も、意欲爆発という感じで、小綺麗にまとまった絵に慣れつつあった自分には、ギュギュッと刺激的な時間でした。「描かずにはいられない」ってエネルギーって、ある。良い。

“恋の画塾”は、地方在住、非美大卒、子育て、持病などを理由に上手く活動を行うことができずにいる作家志望の人々に向けて開講されたオンライン画塾…なのだそう。

恋の画塾・二期生募集要項|恋ちゃんの心
『恋の画塾』の2期生の募集を始めます! 【恋の画塾とは】 『恋の画塾』とは地方在住、非美大卒、子育て、持病などを理由に上手く活動を行うことができずにいる作家志望の人々に向けて開講されたオンライン画塾です。 今のアートシーンで活躍している方の...

大学へ行けなかった私が行った母校(今はもうないんですが)も、かなり似た趣旨で出来た画学校だったので、なんかちょっと感慨深かったな。作りたい人が作りたいように作りたいものをまっすぐ作れるようであって欲しい。

9月18日

カレー屋でナンを食べるとだいたい腹痛になるんだけど、おいしいから食べてしまう。

社会の役に立たない

深い話や難しい社会課題に疲れてしまい「もういやだ。疲れた。社会の役に立つ事なんてしたくない!」と嘆いたら「大丈夫だよ、そんなに役に立ってないよ」と返され、それはそれで嫌だなと思った。

丸く…

いろいろあって「資本論」を読む理由が発生してしまい(人生にそんなことがあるのか…)、かといってガッツリ読む自信もないので、解説をしている新書を買ったらあまりにも読みやすくて嬉しくてルンルン読み進めている。
webで無料の怪しい情報はいろいろ入ってくるけど、専門家によるちゃんとした言葉の説明がたった900円くらいで読めてしまうんだから、本ってすごいよねえ。

今日のおんがく

syudouの"ワークアウト"をApple Musicで
曲・2024年・時間:2:58

9月17日

イライラするとドクターマリオをやりますが、別にそれでストレスが解消するとかそういうことは特にないです。

指摘出来ない

先日、人と話してる時に遠回しな差別発言を聞いてギョッとした。数日前のことだけど、ちゃんと異を唱えるべきだった、と後悔でずっとモヤモヤしている。

言えなかった理由は明白で、空気を悪くしたくなかったから。
こうならないように、嫌味じゃない言い方を考えていたのに、反論されたら固まってしまうだろうなと思ったら反射的に「ああ、まあ、そうかー」とか言って誤魔化してしまった。保身…。
その人はこれからもその意識を保持したまま、場合によってはその発言を他の人にもするんだろう。それで誰かが傷ついたら嫌だな。ああ、ごめんなさいって感じだ。

嫌われたくない、空気を悪くしたくない、という思いがいろんなことの障壁になっている気がする。
別に守ってるわけでもないんだけど、押しても押しても動かない壁のように感じる。

今日のおんがく

とか思いながら鼻歌で歌って「この曲のタイトルなんだっけ」と思い出したら笑ってしまった。おいお〜〜い。

9月16日

阿佐ヶ谷ロフトで『好きで一緒になったから』関連のトークイベント。
普通にお客さんでのこのこ行くつもりだったものの、少し登壇することになってソワソワ。これはあとでちゃんと記事を書くのでメモだけ。

うろ覚えなんだけど、「(不具合が)治らないまま生きる」…というような話をしていて、激しく頷いてしまった。
不具合がある、健常でない、大多数の人ができることができない。それが治らない。
障害があるということは、排除される可能性を持つ側であるということだ。
排除されることへの恐怖はすごい。“まだ”こっちを向いていない銃口を見てるような恐ろしさがある。
その銃の狙いにならないように気をつけるのではなくて、そもそも銃のない場所に行けたらいいんだと思う。

あと、自分が銃をむける側にならないこと。
銃を振り回すのは手っ取り早いのだ。話が早く進むから。使いたくなってしまう。
でもみんな持ってるんだと思う。使わないように気をつけながら。たぶん。

9月15日

業務スーパーで買った、冷凍の小さい大福がおいしいです。

解離性障害のサイト

更新しました。

Q&A セクシュアリティについて About a self sexuality and romantic orientation.
恋愛対象の性別がわかりません…。 性自認がわからなくなります。

解離性同一性障害の人と、性自認の問題をセットで聞く事が度々ある。数字的なデータはあったりするんだろうか。

「こんな個人がセコセコ情報サイトを作ってもどうにもならないだろうが…」と思いつつ続けているけど、深いメッセージをいただく事が少なくないので、そのたびに気持ちが熱くなって使命感が再燃してしまう。
自分が死なないと死んでない人に会える。すごい。えーん、ハグハグハグ、するような気分。
みんな生きててすごい。

解離性障害のちぐはぐガイドブック
解離性障害、解離性同一性障害や、メンタルヘルスの問題についての、問題、対策、アイデアなどをシェアする試みです。 あなたの日常が、他の誰かの生きるヒントになるかもしれません。

差別の構造

以前「個人の行動がその人の当てはまるカテゴリ全体の問題にされること」を、被差別と定義しているテキストを見た。いまSNSで見られる、日本における外国人差別ってて本当にそれの典型って感じだ。 嫌な教科書を読んでいる気分。
(「法を犯した外国人」が「外国人は法を犯す」になる)

【論文レビュー】『白人特権 – 見えないナップサックを開ける – 』と『白人特権と男性特権 – 女性学の仕事を通して共通点を見出すようになった個人的な体験談 – 』 | ソーシャルジャスティスエデュケーションラボ
導入 今回はペギー・マッキントッシュの提唱した特権という概念について扱います。マッキントッシュは1988年に『白人特権と男性特権 - 女性学の仕事を通して共通点を見出すようになった個人的な体験談 - 』("White Privilege a

9月14日

500円にもならないだろうけど…と思いながら、寄付になる買取に本を出したら2000円になった。やった〜。

命の前に肌荒れ

インプット過多になると眠れなくなる。

不眠が酷くて「寿命短そう」と前から思ってるけど、待っているのは遠い未来の寿命ではなく、いま目の前の、疲労感からの思考力の低下、肌荒れ、口内炎、増薬と医療費の増加などであり(ぎゃー)つまり、とにかく寝た方がいいよ。知ってた?
私はもうダメです。

この間「死ぬほど寝たい」と人に言ったら「それはほぼ死んでんじゃん」と言われて膝を打ってしまった。なるほどなるほど、ナルホディウス

タスクは希望だが理想

慌ただしいのでやりたい事とすべき事をリストアップしていたら明らかに私があと二人くらいいないとできないボリュームだった。
(解離ではなくただのうっかりです)

この「やりたいことリスト」は漫画の締め切りがずっと続いていたとき「終わったらあれもこれもやりたい」で考えていたもので、当時は「終わったらなんでも出来るようになる」と思っていたのだ。

しかし実際、締め切りラッシュが終わったら、そこにいたのは「ラッシュが過ぎた私」であり、別に「なんでも出来る私」ではないのだった。

今日のおんがく

9月13日

サイトの作り直しをしたすぎて、やる時間がないのに作り方を調べ続けていたら、さらに作りたくなり、やる時間がないのに作り方を(ループ)

話さない話

美術展で、絵の感想として「見たらハッ、として、モヤっとなって。いや、やっぱ言葉にできなくて、ウー、」みたいなことを人に言ったら「そう!うん、ねー」と言われて嬉しかった。

この間、人と映画を見たときも「この世界観を噛み締めてたい、謎な部分の解釈とかしたくない」と言ったら、一緒に見た人に「うん。後から『これがあの時のアレかー』ってなりたい」と言われて、嬉しかったのだ。

人と一緒に何かを語り合う良さは、語り合わなくても共有できるって事なんじゃないかと思った。

ねー。

AIへの信頼

比較的ご高齢の読者が多いだろうと思われる冊子で「説明のために〇〇について辞書から引用します」的なノリで「〇〇についてchat GPTに聞いてみたところ」と書いてる人がいて動揺してしまった。

便利ツールとして無邪気に使っちゃってる感じがショックだったのかも。

chat GPTの言葉を鵜呑みにすることや、grokと対話する人に対する、漠然とした怖さをうまく説明出来ない。

洗脳された人を見てるような気持ちになる。

9月12日

一緒にお茶しようよという意味で「ドーナツの穴を使いたいなー」と友達に言う夢を見た。
「月が綺麗ですね」みたいな感じかな。なんかいい。

デジタル鼠

やる事が整理できてきたのでWordPressに向かう気持ちを立て直したが、もう「掲示板を自力で」チャレンジはさすがに無理かもしれない。

よそから目線

‪今日、人と話していて思った事。

へりくだっていればトラブルって起きない(少なくとも攻撃はされにくくなる?)から、頭を下げてヘラヘラするのをライフハックみたいにする自分の癖、あんまり良くないなあ。

「私は上から目線にはならないから謙虚でgood」と思ってたけど下から目線で相手を眺めるのも、上から目線で見下すのも「対等でない位置から観察している」という点では同じなんだよね。

同じ目線で手を繋いだり喧嘩をしたりできたらいいんだろうな。
前に「人と喧嘩になって嫌われるのが怖い」みたいなことをぼやいたら「じゃあ私たちは喧嘩をする仲でいましょう!」と言われて「ありがとう!」と返した事があった。喧嘩とは…。

いびつな人

人の、ズレや不器用さやいびつさが本当に好きだ。「この人はずっとこうなんだろうな」という背景と「でも変わることもあるのかな」という未来の間に立ち会っているような気持ちになる。
無難なやり取りの中でふと相手のいびつさを発見すると、一気に関係性がスリリングになってしまう。もっと近くで話したくなる。

今日のおんがく

曲もMVも好き。

9月11日

記録的短時間大雨警報が何度もなったけど我が家の近所は何もなかった。都心部の方は大変だった模様。

根性の読書

時々逃げながら読んでいた、資本主義がどうのこうのという本を、2ヶ月かかってようやく読み終えた。正直言って半分くらいはわからなかったが、読まないよりいいかなと思って最後まで読みました。根性…。

しかしどうでもいいけど、エビデンスという言葉を聞くと「あっしはエビでやんす」と言っているエビを想像するし、コングロマリットと聞くとクロマグロのことを考えてしまいます。
くだらない奴だなと思われたくないから人には言わないようにしていたのですが、うっかりTwitterに書いたところ「わかります。リスケはリスの男の子ですね」というリプをもらい、悶絶。
私がインターネットに感じている“良い部分”はこういうところだよ!と思いました。

漫画を描きました

「こわれ者の祭典」に行った話を描きました。

はずかしさの場数|Tokin
先日、“心身障害者パフォーマンス集団”こわれ者の祭典の東京公演を見てきました。というわけで、漫画を描きました。 たまたま別の場所でも依存症の話をしたばかりでした。増えているってことなのかな。 こわれ者の祭典 [東京公演]ー依存症を考えよう ...

パープルームのこと

Tokyo art beatから。良い記事だったので…。

「アート界よ、ダイエーで頭を冷やせ!」梅津庸一に聞く、パープルームギャラリー・ダイエー海老名店オープンの舞台裏(聞き手:中島晴矢)
神奈川県郊外にあるショッピングモール「ダイエー海老名店」に現代アートのギャラリーが誕生。店長の梅津庸一にアーティストの中島晴矢がインタビュー 撮影:編集部

たとえばスーパーやチェーンの飲食店で働いてみるとわかりますが、どんなに巨大資本が運営していても、そこで働く人には固有の時間や体験があるわけです。消費者としてもみんなマクドナルドは利用するし、スーパーなくして生きていけない。それを「資本主義の権化であり文化がない」と言うことは容易いけど、僕は「どういう立場からそんなこと言えるんだろう?」と思うんです。


日常を表現しつつ日常からかけ離れて敷居を上げていく“現代アート”ってなんなんだ…と思ってたのですごく痛快なインタビューだった。特権性を自覚しつつ、それが通用しないところに入っていく果敢さ!かっこいいな。

社会を真面目に考えるとどうしてもどんどん上から,俯瞰から,外からの目線で“分析”することになっていっちゃう。それをなるべく避けたい…と思っているのに時々忘れちゃうな、というのを思い出す記事だった

現在の美術界は助成金ありきの活動や過剰な商業主義が席巻しています。また特定の政治的信条を訴え、表明する場としてもつかわれています。わたしたちはそれらとは異なるスタンスを取りたいと思います。 それがオルタナティブかどうかではなく、日々の暮らしと美術が文字通り地続きであることを体現したい。

パープルームギャラリー|Parplume Gallery - パープルームギャラリーの展示や場所を紹介するサイトです。 This site intoroduce Parplume gallery's exhibitions and the map etc.
パープルームギャラリーの展示や場所を紹介するサイトです。 This site intoroduce Parplume gallery's exhibitions and the map etc.

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