津久井やまゆり園の献花の会に行った話

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ご縁があり、この所しばしばこちらの会に参加をさせて頂いています。

津久井やまゆり園の献花の日に行った話 先日、神奈川県相模原の知的障害者施設、津久井やまゆり園の月命日の日におじゃましました。
毎月26日に行っている追悼の会で、私はたまたま昨年御縁があり、伺わせてもらったのでした。 園まではバスで行く。超山の中です。みんなで花を持っていく。 やまゆり園で殺傷事件があったのは2016年。私は自分の精神障害が少しずつマシになってきたころでした。
やっと絵の仕事ができるくらいに回復した頃、そのニュースを聞きました。 犯人は職員で、とか、死傷者の人数は…という事件の内容も驚きでしたが、その報道に伴って流れてくるネットの言葉がしんどかったです。 「犯人の気持ちがわかる」「生きていても可哀想」「正直障害者ってさ…」など…。 それに加えて、
私の中にはいろいろなショックがあったのだ。「差別ってこわい」という気持ちの一方「でもひどい声が出るのもわかるわ」とも思うのです。 そして混乱してしまい、ニュースも見ず、「見ないようにしよう」と思って、考えるのもやめてしまいました。
でも、それをずっと後ろめたくも思っていて…。自分なりにノロノロ考えていたところ、うちこさんから「よかったら一緒に行きませんか」と誘ってもらえたのでした。 この日の献花の会では、そのようなことを話しました。
集まった人の背景は様々。心情や、事件について思うことなど、みな、それぞれの想いを話します。 私は自分一人で考えてるのがつらかったけど、気持ちを分かち合えると次へ進める!と気づきました。私にできることは何だろう?
この会はもう、100回を超えるんだそう。このようにして事件を語る場を守ってくださっているのをありがたいと思いました。 この場があったからこそ、私は自分と、あの事件に素直に向き合えた気がします。
会を続けていらっしゃる鈴木さんは、事件をきっかけにご家族の障害に向き合ったのだそう。それにも胸を打たれました。 みんな、無意識な差別心というのはあるんですよね。でもこうして、清らかではない自分に気づいて、そこと葛藤し続けていくことが大切なんだと思います。

私にとって、やまゆり園での殺傷事件で怖かったのは、出来事そのものはもちろんですが、ネットなどで噴出した、ここぞとばかりの(あるいは無意識な)障害者差別の言葉の数々でした。

というのも、私は精神障害を持ってはいるものの、割と早い段階から、生きづらさや障害について分かち合える“仲間”に出会えていた為、差別や偏見に孤独にさらされる…という経験があまりなかったのです。恵まれていたと思います。

ですから、事件を受けて噴出した、差別的な言葉や露骨な優生思想、障害者と自分を他人事のように線引きをする声にショックを受けたし「…ということは、私の友達のあの人やあの人もそういう目に遭ってきたということ?」とも思ったし、加えて、それを知らなかった自分への恥ずかしさもあったし…良し悪しという線引きではまとめられない動揺を感じていました。

しかし、自分自身で自分の障害の話を漫画に描き、そういう話を人前でするようになり、自分の障害に向き合えるようになり、少しずつ、他者の障害へ、また、それを包摂する社会へ…と目を向けられるようになってきました。

やまゆり園の入り口の写真。丸い献花台に花束がいくつも置いてある。

そしてやはり、こんなふうに考えたり動けたりするのも、安心できる人間関係があったからこそなのです。
その安心感が持ちづらい環境について、私はどのくらい目線を合わせられるんでしょうか。
結局は、想像するしかありません。でも、その目線に立とうとしたり、それが出来ないことに落ち込んだりするのをやめてはならないのだと思います。

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